2011年5月16日月曜日

ギリシャを『救済』すると、誰が救済されるか。

さて、残念ながらギリシャはどう考えたって助からない。
GDPに対する負債が140%を超え、三年国債の利回りが20%を超えるなか、
歳出削減を救済の条件として強制されているにより税収が減っている。
よって負債は増える一方である。
このような状況に置かれた通貨発行能力の無い国の債務は返済は不可能であるという事は
四則演算と最低限の思考能力があれば理解できる。

で、このような『借金地獄』に落ちてしまった場合、
一度自己破産してしまうのが、本人にとって一番いい。
それはそうだ。
そもそも、グレーゾーン級の金利を払っているわけだし、
この状態で自力で返済するよりかは破産してやり直したほうがイイのは当たり前である。
先ほど言ったとおり、マトモに返済するのは不可能なわけですしね。

しかし、ギリシャはまだ破産していない。
なぜなら、ギリシャは『救済』されたからである。

ところで、この救済ってどういうことだろう?
債務削減? ―そんなわけは、無い。
EU-IMFからの緊急融資である。
記憶が正しければ、記憶が正しければ金利は5%ぐらいだっけな?

これがまた狂った話で、借金まみれでヤバイ人に対して、
その場を凌いでもらう為だけにカネを貸しているだけである。
実際には借金は増えているだけなので、全く解決になっていない。
また、ギリシャでも返済のために税金などが上がり、
人々の生活はより苦しいものになっている。

そんなわけで、ギリシャの『救済』というのは完全なデタラメである。
ギリシャは人々の生活という意味でも、財務という意味でも更に悪化している。
それでは、何故ギリシャを『救済』するかというと、
ギリシャを救済しないと債権者が困るからである。

この債権者が全てギリシャ国民だったらまだ潰れても良かったのでしょうが、
債権者の約80%は欧州の金融機関です。

BNPパリバ、デクシア、SG、コメルツ、ドイチェなんかが有名/有力な債権者でしょう。
これらの金融機関はギリシャのリスクを真面目に分析することなく、
単に同じユーロ建なのに利回りがいいからという訳で、
ギリシャの債券に投資をしていたわけですが、
投資に失敗したらツケを払うというのが資本主義の大原則です。
しかし、こういった金融機関が自らツケを払わないで済むようにEU-IMFが、
ギリシャの債券を救済しているわけです。

決して、ギリシャを救済しているわけではありません。
ギリシャの債券を救済する=債権者を救済するということです。

もちろん、ギリシャはいつかは「何らかの形で」破綻するわけですが、
こういった救済をすることで金融機関は本来の予定よりは、
自分たちの投資を回収する事ができるでしょう。



え?欧州の話だから日本人の私にはあんまり関係ないって?
あの...すいません、日本もIMF経由で多額のカネをつかってギリシャを『救済』してるんですけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿

// I Support The Occupy Movement : banner and script by @jeffcouturer / jeffcouturier.com (v1.2) document.write('
I support the OCCUPY movement
');function occupySwap(whichState){if(whichState==1){document.getElementById('occupyimg').src="https://sites.google.com/site/occupybanners/home/isupportoccupy-left-blue.png"}else{document.getElementById('occupyimg').src="https://sites.google.com/site/occupybanners/home/isupportoccupy-left-red.png"}} document.write('');