2012年4月25日水曜日

担保としての金


久々に素晴らしく良くかけた貴金属市場のレポートがあったのだが、英文のため日本語でその概要を記述する。

金融の世界においては、デフォルトリスクも、インフレリスクも無く(或いは無いと認識されている)、流動性のある市場で売買出来る資産に対する需要は常にある。こういった特性を持つ資産は価値の保全力の高さから担保として非常に良質である為、国家レベルでは勿論、個人レベルでも借金が爆発的に増加している現代においてその需要は増す一方である。
その一方で、供給はどうなっているかというと一時期はAAA格付けされており担保としても使用出来たMBA, CDO等の多くはケツ拭く紙程度にしか扱われておらず、デフォルトリスクが今まで無視され続けていた国債も世界中で格下げされている。また、各国においてインフレリスクは無視できないものになってきたため良質な担保の供給が逼迫している。このようにロクな担保がない今のようなご時世になってしまうと、キャッシュ・フローを生まない、バランスシートがない等の理由で無視されてきた金もその担保としての価値を認めざるを得なくなりつつある。実際に、JPM等の大手金融機関、CME等の大手クリアリングハウス、挙句の果てにはOTCデリバティブ専門のクリアリングハウスにおいても金がコラテラルとして利用可能になっている。

また、金融機関や中央銀行が健全性をアピールするために、金を買い進めており、世界的な金準備高が2007年に底を付いている様子が伺える。

しかし、それでも会計上金は金でしかなく、カネではない。それだと、金をTier 1 Capitalとして扱うことができないので銀行などにとっては都合が悪い。それでは、どうすれば銀行にとって都合がよくなるか?答えは、簡単で金をTier 1 Capitalとして扱えるようにすることだ。
実際に、バーゼル銀行監督委員会では金をTier 1 Capitalとしてとりあつかうことを検討しているようである。ざっくり言ってしまうと銀行は金があれば、より少ない資本で動けるようになるのでこれは銀行にとっても都合の良いことだ。

最終的には、金に裏付けられた人民元や金に裏付けられた各種証券が利用されることになるのだろうが、何れにしても担保の需要が金の需要に大きな影響を与えるということは間違いない。

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